最近は雷や機器の障害対応などでブログの更新が滞っておりました…

<6月26日 定期巡視点検>
月例の巡視点検 天気も良く作業日和です。
イタリ山中継所では5月の巡視点検で発見したアンテナと同軸ケーブルを固定している紐がほどけているのを発見し6月の点検で復旧作業を行いました。
こういった地道な活動で放送が安定してお届けできるように努めています。
http://805tanba.blog.jp/archives/9935083.html ←5月の巡視点検

修理前

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修理後
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こんな感じで作業をしています。

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アンテナからの眺めはこんな感じです
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点検中の技術部Iさん いつもお世話になっております。
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<7月の雷対応とバッテリー増強作業>
梅雨が明ける直前というのは天気が不安定ですが、丹波では7月9日~7月16日にかけて連日雷雨に見舞われました。
山に設置されている送信所は雷による障害や停電などトラブルがつきものです。毎年数回は緊急出動を余儀なくされています。
6月の中旬から下旬にかけて高谷山中継所とイタリ山中継所を対象にバッテリーの増強作業を行いました。技術部だけではなくパーソナリティさんにもご協力いただき総力戦で対応させていただきました。
バッテリーの重さは一つで30㎏もあります。
イタリ山中継所では歩いていく必要があるためAさんは背負子で頂上まで運ばれました…(凄まじい体力です) 一輪車で前からロープで引き後ろから押すことで何とか資材を山頂まで運び入れました。
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そのおかげで7月13日の市島町の高谷山中継所で電力会社の配電線が停電がありバッテリー増強の効果で落ち着いてゆっくりと出動することができました(IUS局と局長代理が出動)
その後の7月14日には山南町のイタリ山中継所で屋外に設置しているカメラが故障するトラブルが発生
緊急性が低いため7月17日にIさんとBVB局が調査と復旧作業にイタリ山中継所に行きました。
被害はカメラの故障、スイッチングハブの故障でした。幸いにも放送本線系のトラブルはありませんでした。
この週は送電線に雷が落ちることで発生する瞬時電圧低下(瞬低)が多発し放送局の警報も大量に動作しました。
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丹波の雷は「丹波太郎」とも呼ばれ近畿地方でも屈指の発雷エリアになります。京都では「丹波太郎」「山城次郎」「比叡三郎」と呼ばれているそうです。
通常の雷対策では毎年のように重要な機器が故障してしまうため幾重にもわたる雷対策を施しています。基本となるのは「一点接地」という方法でアンテナを支える鉄塔や局舎などを一つのアース点から持ってくる方法です。この方法で重要機器の損傷を防いでいます。
また電源設備は無線設備にも避雷器や絶縁トランスを導入し万が一、雷サージが侵入したとしも食い止められるように対策を施しています。
山に送信所を持つ805たんばでは通常の設備運用にプラスして雷に対する備えをしています。
平日は放送局の事務局職員が警戒を強め 土日夜間では技術部のメンバーが連絡を取り合いながら警戒を強めています。時には定期巡視とは別に臨時点検に赴くことも珍しくありません。

今日も一日「ご安全に!」 記:BVB