放送局で活動している技術部 普段はどんなことをしているのでしょうか?
見えない陰で放送をサポートするのが仕事ですがそんな我々の活動を少しでも知っていただきたいと思います。
①スタジオ(演奏所)と送信所の巡視点検
「805たんば」では毎月1回、スタジオと送信所の点検をしています。
これは法的に決められているわけではなく任意ですので他の放送局は3か月毎、半年毎、1年毎など違いがあります。(局によっては点検すらしていないかも)
他の放送局は毎月点検する必要がないとも聞きますが、なぜあえて毎月なのか
これは、当局設備の立地環境が影響しているのと技術力向上が主な理由です。
立地環境の面からみるとスタジオ(氷上町市辺)を除きすべての送信所は深い山の中に設置されており常に自然の脅威にさらされているため落雷・大雪・大雨・地震など近年激甚化する災害時に「放送がお届けできない」というトラブルが無いようにするのが仕事です。
常に先手先手でトラブルの芽を摘み放送が届けられないことを防止しています。
そして技術力向上。常に最新の状況を把握して適切な対応ができる技術力を持つこと。これはとても重要なことで雨の時に停電が起きればどのような原因で停電しているか、雪が降ればどのようなことに注意するべきかなど現場を知らないといけないことがあります。机の上で成り立つ仕事ではないんです。

②スタジオ(演奏所)と送信所の事故巡視、緊急出動
私たちは、停電が起きた時やトラブルが起きた時は送信所などに出向き、各種機器の状態をチェックします。
落雷で停電したのであれば雷の影響で避雷器が壊れていないか、電源系統に異常がないか、UPS(バッテリー)が正常に動作したかなどを確認しています。
決してほったらかしにすることはありません。事故が起きるということは更なるトラブルが想定されるため人の五感を駆使して現場を確認します。
また異常を検知する様々なシステムや装置が放送局に設置されており正常に動作しているか、警報が出たい際に適切な状況で動作しているか一件一件確認をしています。

③生中継・音響のお仕事
放送局ではイベントの一環でスタジオを市内の公共施設や商業施設などに出向いて放送する出張生放送があります。
事前の企画立案から放送に至るまで様々な方と関わるため対人折衝能力が要求されます。
企画立案ではDJ(パーソナリティ)、局職員、技術と一体となって打ち合わせをしてどのような放送に仕上げていくのか、放送時間はいつにするか、だれが喋るのか、曲目はどうするかなどを打ち合わせしていきます。企業団体様から依頼を受けた生放送の場合はクライアント様と交えて話し合いを進めていきます。
なによりも重要な場所の選定から電源、通信、電波環境など総合的に「できる・できない」の判断をします。
機材の設営は生放送開始の4時間前に技術メンバーが現地に集合し設営を開始します。
機材の配置からシステムチェックまで段取り良く進めていく必要があり事前の準備や打ち合わせがスムーズな設営をするため必要なことです。我々は「段取り8割 本番2割」だと思っておりいかに段取り良く本番を迎えられるかで放送の中身も良いものをつくることができます。
本番ではパーソナリティと技術が一体となって放送を進行していきます。実はCMや音楽の間に打ち合わせをしていて次にどんな話をするか、いつ曲を入れるかなどを念入りに打ち合わせをしています。本番中にミキサー卓で座っているときは一瞬の気のゆるみも許されない仕事です。
イベントの場合は、目の前にリスナー様やお客様がいらっしゃるためスピーカーなどを設置して公開する形態もあり音響のスキルが要求されます。

④行政との対応
監督官庁である総務省や市役所の防災課などと連携を取りながら必要な書類の作成や協議をしています。法律的な知識(電波法や放送法など関係法令)を熟知していることが必要です。
総務省へは年2回の定期報告があります。(訂正又は取り消しの報告、事業計画変更、点検、事故の実績、事業収支、放送番組審議会など)
⑤無線従事者
放送局が電波を出すためには無線従事者という国家資格を有する人が無線設備の管理監督をする義務があります。
送信機の電源入切や送信操作などは無線従事者でないとできません。
コミュニティFM放送局の場合は陸上無線技術士、総合無線通信士、第1級陸上特殊無線技士、第2級陸上特殊無線技士の国家資格が必要です。
当局では第1級陸上無線技術士が1名(QHK局)、第1級陸上特殊無線技士が1名(BVB局)、第2級陸上特殊無線技士が1名(BWU局)の3名が805たんばの選任無線従事者として活動しています。
2019年までは陸上無線技術士又は第1級総合無線通信士が必要で資格の難易度が極めて高く各地のコミュニティFM放送局で技術者が不足する事態となりましたが法改正により第2級陸上特殊無線技士より上位の資格を有する者が運用管理できるようになりました。
ただし、送信機の特性を変更したりすることはこれまで通りで陸上無線技術士と第1級総合無線通信士ができます(外部の転換装置で電波の質に影響を及ぼす技術操作)
ちなみにですがアマチュア無線技士では放送局の無線従事者として選任できません。(求められている知識や技能が根本的に異なるため)
⑥Youtube配信
近年はラジオというツールが過去の遺産、下火になっているのは事実です。
技術部長(QHK局)が中心となってYoutube配信をしています。QHK局曰く、編集は結構大変とのこと。番組の様子などを随時アップロードしていますのでぜひともご覧ください。
https://www.youtube.com/channel/UCgX4au869j1gnBR4GZwRqlQ
⑦音響システムの最適化
放送局の音を聞いていただだければ各局様々な音のチューニングが施されていると思います。
805たんばでは音声のレベルが一定になるようにAGC(自動利得調整)を施しコンプレッサー(圧縮)を入れています。イコライザーによる音質の調整もしておりリスナーの皆様に最適な音をお届けできるように努力しています。
PA・SRのようにアンプへのオーバー入力が少々許容されるのとは異なりラジオ放送局の場合は送信機へ入力する関係上、過変調(入力オーバー)が許されません。
上記の理由から変調率(音量)を85~98%に滞在できるようにオーディオプロセッサーでレベル調整しています。当局は dbx社 DriveRack 220i を使用しています。
なぜ変調率を高めに維持する必要があるかというと放送エリアの端に行くほどS/N比(信号対雑音比)が悪くなる=ノイズで聞こえにくくなるためエンドリスナーまで満足していただける「音」である必要があります。
コミュニティFM放送局独特ですが、パーソナリティ(DJ)によるワンオペ(一人で機器操作、放送をすること)により各個人の技量により音量レベルの調整技術が人により大きく左右されるためオーディオプロセッサの設定には4年の歳月をかけており更なる改良を施しています。
⑧修理点検作業
放送局の機材を修理点検する仕事もあります。主にIUS局が担当されておりますが、ヘッドホンの修理やCD再生機の修理など自分たちでなんでも修理することをモットーにできる限り費用をかけず、そして自分たちの技術にしていくことを目的にしています。
一人でできない修理や改良工事は数人で作業をすることで効率よく作業を進めます。

⑨私たちの正体
私たち技術部に在籍しているメンバーは全員が普段は別の仕事をしている人ばかりです。
7名在籍していますがそのうち5名が平日は仕事をしていて、2名が定年退職されたOBの方々です。
皆さんそれぞれの専門分野を持っており音響、通信、化学、無線、電気、放送局機材の修理などを専門としてお仕事をされている方々です。
それぞれの専門性を持ち寄って安定した放送をお届けできるように努めていきます。
少しでも技術部の正体を知っていただけましたでしょうか?
ここに書いたことはほんの一部です。これからも805たんば技術部をよろしくお願いいたします。

記:技術部 BVB
見えない陰で放送をサポートするのが仕事ですがそんな我々の活動を少しでも知っていただきたいと思います。
①スタジオ(演奏所)と送信所の巡視点検
「805たんば」では毎月1回、スタジオと送信所の点検をしています。
これは法的に決められているわけではなく任意ですので他の放送局は3か月毎、半年毎、1年毎など違いがあります。(局によっては点検すらしていないかも)
他の放送局は毎月点検する必要がないとも聞きますが、なぜあえて毎月なのか
これは、当局設備の立地環境が影響しているのと技術力向上が主な理由です。
立地環境の面からみるとスタジオ(氷上町市辺)を除きすべての送信所は深い山の中に設置されており常に自然の脅威にさらされているため落雷・大雪・大雨・地震など近年激甚化する災害時に「放送がお届けできない」というトラブルが無いようにするのが仕事です。
常に先手先手でトラブルの芽を摘み放送が届けられないことを防止しています。
そして技術力向上。常に最新の状況を把握して適切な対応ができる技術力を持つこと。これはとても重要なことで雨の時に停電が起きればどのような原因で停電しているか、雪が降ればどのようなことに注意するべきかなど現場を知らないといけないことがあります。机の上で成り立つ仕事ではないんです。

②スタジオ(演奏所)と送信所の事故巡視、緊急出動
私たちは、停電が起きた時やトラブルが起きた時は送信所などに出向き、各種機器の状態をチェックします。
落雷で停電したのであれば雷の影響で避雷器が壊れていないか、電源系統に異常がないか、UPS(バッテリー)が正常に動作したかなどを確認しています。
決してほったらかしにすることはありません。事故が起きるということは更なるトラブルが想定されるため人の五感を駆使して現場を確認します。
また異常を検知する様々なシステムや装置が放送局に設置されており正常に動作しているか、警報が出たい際に適切な状況で動作しているか一件一件確認をしています。

③生中継・音響のお仕事
放送局ではイベントの一環でスタジオを市内の公共施設や商業施設などに出向いて放送する出張生放送があります。
事前の企画立案から放送に至るまで様々な方と関わるため対人折衝能力が要求されます。
企画立案ではDJ(パーソナリティ)、局職員、技術と一体となって打ち合わせをしてどのような放送に仕上げていくのか、放送時間はいつにするか、だれが喋るのか、曲目はどうするかなどを打ち合わせしていきます。企業団体様から依頼を受けた生放送の場合はクライアント様と交えて話し合いを進めていきます。
なによりも重要な場所の選定から電源、通信、電波環境など総合的に「できる・できない」の判断をします。
機材の設営は生放送開始の4時間前に技術メンバーが現地に集合し設営を開始します。
機材の配置からシステムチェックまで段取り良く進めていく必要があり事前の準備や打ち合わせがスムーズな設営をするため必要なことです。我々は「段取り8割 本番2割」だと思っておりいかに段取り良く本番を迎えられるかで放送の中身も良いものをつくることができます。
本番ではパーソナリティと技術が一体となって放送を進行していきます。実はCMや音楽の間に打ち合わせをしていて次にどんな話をするか、いつ曲を入れるかなどを念入りに打ち合わせをしています。本番中にミキサー卓で座っているときは一瞬の気のゆるみも許されない仕事です。
イベントの場合は、目の前にリスナー様やお客様がいらっしゃるためスピーカーなどを設置して公開する形態もあり音響のスキルが要求されます。

④行政との対応
監督官庁である総務省や市役所の防災課などと連携を取りながら必要な書類の作成や協議をしています。法律的な知識(電波法や放送法など関係法令)を熟知していることが必要です。
総務省へは年2回の定期報告があります。(訂正又は取り消しの報告、事業計画変更、点検、事故の実績、事業収支、放送番組審議会など)
⑤無線従事者
放送局が電波を出すためには無線従事者という国家資格を有する人が無線設備の管理監督をする義務があります。
送信機の電源入切や送信操作などは無線従事者でないとできません。
コミュニティFM放送局の場合は陸上無線技術士、総合無線通信士、第1級陸上特殊無線技士、第2級陸上特殊無線技士の国家資格が必要です。
当局では第1級陸上無線技術士が1名(QHK局)、第1級陸上特殊無線技士が1名(BVB局)、第2級陸上特殊無線技士が1名(BWU局)の3名が805たんばの選任無線従事者として活動しています。
2019年までは陸上無線技術士又は第1級総合無線通信士が必要で資格の難易度が極めて高く各地のコミュニティFM放送局で技術者が不足する事態となりましたが法改正により第2級陸上特殊無線技士より上位の資格を有する者が運用管理できるようになりました。
ただし、送信機の特性を変更したりすることはこれまで通りで陸上無線技術士と第1級総合無線通信士ができます(外部の転換装置で電波の質に影響を及ぼす技術操作)
ちなみにですがアマチュア無線技士では放送局の無線従事者として選任できません。(求められている知識や技能が根本的に異なるため)
⑥Youtube配信
近年はラジオというツールが過去の遺産、下火になっているのは事実です。
技術部長(QHK局)が中心となってYoutube配信をしています。QHK局曰く、編集は結構大変とのこと。番組の様子などを随時アップロードしていますのでぜひともご覧ください。
https://www.youtube.com/channel/UCgX4au869j1gnBR4GZwRqlQ
⑦音響システムの最適化
放送局の音を聞いていただだければ各局様々な音のチューニングが施されていると思います。
805たんばでは音声のレベルが一定になるようにAGC(自動利得調整)を施しコンプレッサー(圧縮)を入れています。イコライザーによる音質の調整もしておりリスナーの皆様に最適な音をお届けできるように努力しています。
PA・SRのようにアンプへのオーバー入力が少々許容されるのとは異なりラジオ放送局の場合は送信機へ入力する関係上、過変調(入力オーバー)が許されません。
上記の理由から変調率(音量)を85~98%に滞在できるようにオーディオプロセッサーでレベル調整しています。当局は dbx社 DriveRack 220i を使用しています。
なぜ変調率を高めに維持する必要があるかというと放送エリアの端に行くほどS/N比(信号対雑音比)が悪くなる=ノイズで聞こえにくくなるためエンドリスナーまで満足していただける「音」である必要があります。
コミュニティFM放送局独特ですが、パーソナリティ(DJ)によるワンオペ(一人で機器操作、放送をすること)により各個人の技量により音量レベルの調整技術が人により大きく左右されるためオーディオプロセッサの設定には4年の歳月をかけており更なる改良を施しています。
⑧修理点検作業
放送局の機材を修理点検する仕事もあります。主にIUS局が担当されておりますが、ヘッドホンの修理やCD再生機の修理など自分たちでなんでも修理することをモットーにできる限り費用をかけず、そして自分たちの技術にしていくことを目的にしています。
一人でできない修理や改良工事は数人で作業をすることで効率よく作業を進めます。

⑨私たちの正体
私たち技術部に在籍しているメンバーは全員が普段は別の仕事をしている人ばかりです。
7名在籍していますがそのうち5名が平日は仕事をしていて、2名が定年退職されたOBの方々です。
皆さんそれぞれの専門分野を持っており音響、通信、化学、無線、電気、放送局機材の修理などを専門としてお仕事をされている方々です。
それぞれの専門性を持ち寄って安定した放送をお届けできるように努めていきます。
少しでも技術部の正体を知っていただけましたでしょうか?
ここに書いたことはほんの一部です。これからも805たんば技術部をよろしくお願いいたします。

記:技術部 BVB
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